大切な思い出が沁み込んだ…そんな大地の一片を、こころを込めて切り出しました。この国の気候・風土の中で、何十年何百年と、“安心と納得”の信用を築き上げてきた日本の銘石たち。私たちは、そんな日本の銘石こそがご先祖をお祀りする墓石にふさわしいと考えます。最高品質にこころを込めて、よりお求めやすい価格でお届けできるよう努めてまいります。
ここでは、そんな日本の銘石たちのご紹介をします。
庵治石(あじいし)【香川県】
庵治石は、日本三大花崗岩の一つとしても知られ、今では、世界でも花崗岩のダイヤと呼ばれて高く評価されている石材。きめ細かな地肌であるがゆえに風化に強く、磨けば磨くほど艶を増していく。正式名称は「黒雲母細粒花崗閃緑岩」で、主成分は石英と長石、そこに少しの黒雲母が含まれているため、庵治石には「フ(斑)」と呼ばれる珍しい表情が現れてくる。
日本産御影石の最高峰。水晶と同じ7度という硬度のため細かな加工が可能。価格も超一流。
大島石(おおしまいし)【愛媛県】
青みを含んだ気品のある石肌が特徴。
花崗岩特有の雲母、石英、長石の配合の妙が美しく、石目も細やかで、青みを含んだ石肌が特有の美しさといえる。吸水率が低く、石としても硬い。
特筆すべき大島石の特徴としては、建墓後、時を経るごとに青みが強く感じられ、ますます美しく深みのある石肌を示すことである。こうした大島石の優れた特性は、永い時代の流れの中で実証され、関西・中国地方では、高級墓石材といえば大島石を指すまでに、絶大な信用を得、今や全国的に大島石は知られるようになった。
伊達冠石(だてかんむりいし)【宮城県】
太古の地球の記憶を内包する唯一無二の伊達冠石を、お客様のもとへ。
「伊達冠石」は宮城県南部の大蔵山で採掘される火山岩の一種です。赤い表土を掘り進んだ下にある発達した柱状の割れ目。私たちは、そのいわゆる形状節理に沿って原石を切り出していきます。この割れ目はおよそ2000万年前、マグマが冷え固まるときの収縮によって生じたもので、そこに水分や空気が入り込むことで、一つとして同じものがない伊達冠石独特の色と風合いを生み出しています。その際立つ存在感は、国内外の彫刻家や建築家たちをも魅了してやみません。
そんな唯一無二の表情ももちろんですが、緻密なその石質や時を経て増す美しさもこの石の大きな魅力です。磨いた直後は黒灰色ですが、次第に味わい深い鉄錆色へと変化していきます。まさに太古の地球の記憶を宿した恵みの石として、私たちは採掘、加工ともに真摯に向き合っています。希少な伊達冠石に永遠の命を刻む大切なお墓づくりは、ぜひプロフェッショナルである私たちにお任せください。
天山石(てんざんいし)【佐賀県】
国産材の中で最も硬く、吸水率が低い石。
色みは、青深く透明度の高い石目である。
また黒っぽい石で年月が経過しても変色が少ない。
石肌をよく見ると血のような赤色がポツポツと入っている。関西圏で人気の石種。
※天山石はノコの刃の調整が違い、自社加工ができず国内加工となります。(加工:岡山県笠岡市)
万成石(まんなりいし)【岡山県】
岡山市北区万成、岩井地方で採石される花崗岩。わが国における桃色御影の代表的なもので、中国地方山陽側に広く分布している中生代白亜紀の花崗岩の一種である。中粒から粗粒の黒雲母花崗岩で、無色透明の石英、淡紅色または淡肉紅色のカリ長石、白色の斜長石、黒雲母および少量の角閃石などからなる。石材としての外観は本御影に似ているが、桃色または淡紅色を呈し美しいために、石碑や建築用の装飾用石材として全国的に利用されている。岡山市東区西大寺南方の西片岡に産する真儀御影もこの一種で、これらは明治神宮造営のときにともに用いられて有名になった。別名はさくら御影とも呼ばれている。
青木石(あおきいし)【香川県】
古瀬戸内海のさぬき広島で採掘される独特の青みを持ち女性的なやわらかな目合いの石である。墓石の中では、吸水率は高く軟らかい。大阪城を築いた石もこの島で掘られ運び出されたと言われている。